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アーカイブ<第五弾>café do fanfanのマスターにお話を伺いました

カテゴリ:アーカイブ

小倉でお店をかまえて45年。時代とともにうつりゆく小倉の街をみてきたcafé do fanfanのマスターの池田輝康(いけだてるやす)さんにお話しをお伺いしてきました。

 

 

*コーヒーに興味を持ったきっかけは?

 

大学時代を東京で過ごしましたが、当時コーヒーはとても高級品でした。喫茶店でコーヒーを飲んでいた時に、「コーヒーはお店によってみんな味が違うものだなぁ。」という感想を漏らしたところ、それをたまたま聞いていた某コーヒー会社の社員の方から「そんなにコーヒーに興味があるのなら、うちの会社の系列の喫茶店で働いてみないか。」と誘われて、アルバイトを始めたのがきっかけです。そのまま、喫茶店の系列のコーヒー会社に就職しました。

会社では、コーヒーの入れ方や、接客の仕方、商売の仕方を学びました。その後、退職し、幼い時に育った北九州に来て28歳の時に喫茶店「café do fanfan」を開業しました。今年で45周年を迎えましたが、今も店頭にたってお客さんとお話しながら、楽しく接客をしています。

 

*それは小倉駅が移動する前・・・昔はすごかった!

開業当時、小倉駅は現在の西小倉駅の場所にあり、そのころ小倉には多くの企業が立ち並び、多くの工場が操業していました。今は魚町銀天街が一番人通りの多い商店街ですが、当時は京町が一番駅から近く、いつも人がたくさん通り、とてもにぎやかでした。喫茶店にも多くのお客様が来て下さって、女性も多くいらっしゃいました。朝8時からお店を開けているので朝ここでごはん食べてから買い物にいって、夕方またお茶を飲みに立ち寄ってくれるお客さんも沢山いました。昔の僕は、少し二枚目でね、ちょっとモテていたのでお客さんも多かったんです(と笑顔で話しながら写真をみせてくれました)。今は落ち着いた雰囲気で昔ながらの喫茶店という感じですが、昔は時々ジャズを流したりして、お店をしながら自分でもずいぶんと楽しんでいました。

 

*やっぱり本場へ行かなくちゃ

日本ではコーヒー豆を栽培している現場を見ることが出来ないため、育てているところに行ってみたいと思って、ジャマイカなど南米に何度か行きました。現地には一口にコーヒー豆といっても多くの種類が存在し、価格も高いものから安いものまでいろいろなものがあることに改めて気づきました。fanfanには、一般的な喫茶店よりも多くの種類のコーヒー豆をおいており、お客さんにおいしいとおもってもらえるコーヒーを入れることに力をいれています

 

 

喫茶店を初めて45年。昔から長年来てくれるお客さんがまた子供を連れて来たり、孫を連れてきたり、色々な世代の人と交流できるもの喫茶店の魅力です。また、同世代の人とは懐かしい話で盛り上がったり、同窓会気分になれるのも魅力ですね。

 

 

ヒアリングの最後にマスターは、「お客様がおいしいと思うブレンドをみつけて、これからも一人でもおおくの人においしいと言ってもらえるコーヒーをいれることが出来たら嬉しいなぁ」とにこやかに語ってくれました。